インターンシップ
「私のNPO法人就業体験談」
(福岡支部 行武裕喜)
私は大学2年の夏にNPOでの就業体験(インターンシップ)をしました。NPOでの「就業」体験と聞くと聞き馴染みが無いせいか違和感を覚える人も多いかと思います。当時の私もインターンシップという言葉で参加していたため就業体験と聞くと違和感を覚えていたと思います。しかし、今では就業体験と聞いても何ら変な感覚にはならず、寧ろその言葉の妥当性を感じています。ここでは私の就業体験(以下、インターン)の内容とそこで得たことをお伝えできればと思います。
私のインターン先はデザイン事務所の株式会社が前身となったNPO法人でした。NPO法人としてもデザインは扱う傍ら、地域のコミュニティに力を注いでいました。狭義のデザインではなく、物事や在り方のすべてを「デザイン」と表現し、それらの「最適化」を団体として目指されていました。法人としての活動は主に地域にある公設のコミュニティセンターの管理運営をしたり地域に密着したイベントを行っていました。私が主に体験した部分はコミュニティセンターの管理運営で、福岡市内の東区から西区に渡る4施設を見学しました。図書館やジムが中に入っているところもあれば、複合商業施設の一角にあるところ、体育館や市行政の出張所と併設しているところもあり、多種多様な地域へのアプローチの仕方を肌で感じることができました。地域のコミュニティという抽象的でイメージしづらい分野もこのように実際に現地で深くかかわることで新たな視点から理解ができたと感じました。
このようにぼんやりとしか抱いていなかった分野がクリアになったと同時に、「働く」ことに対する意識も変化しました。それまで接してきた大人と言えば両親や学校の教師、バイト先の社員程度で、日常の多くを自分が心地よいと思っている同世代のコミュニティで過ごしてきた私にとって全く接点のなかった大人の働きを間近で見る体験は非常に大きな影響をもたらしました。インターン以前の私は働くということはバイトの延長線上としか思っていなかったですが、インターン先の職員の方が真剣に会議や議論をしたりコンペに向けたプレゼンの練習をしている姿を見て働くことの在り方を真剣に考えるようになりました。職員の方がどういった部分に誇りを持っているのか、どんな価値観を大事にされているのか、法人としてどのような理念や指針を全体に浸透させているのか、はこのインターンを通して出ないと絶対に経験できないものだと思います。そういった意味で初めて真剣に将来のキャリアを考えるきっかけになりました。
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