ジャパンプロデューサーインタビュー
Vol.229 [首長] 大村 秀章 愛知県知事 「愛知県から、世界を変える」
〝愛知県から、世界を変える〟
愛知県知事 大村秀章
JAPAN PRODUCER INTERVIEW vol.229
歴史豊かで、商業・工業・交通の中心地であり日本三大都市の一つである愛知県。
日本のエンジンこと、愛知県から若者に想いを運ぶ大村秀章知事にお聞きしました!
< 愛知県知事になったきっかけ >
ー大村知事が愛知県知事を志したきっかけを教えてください。
大村知事:
私は、今から26年前の1996年に初めての衆議院小選挙区で立候補し、当選して以来、15年近く国会議員として活動していました。
そして、2011年2月の選挙で愛知県知事に立候補し、初当選をしました。
そこから3回連続で当選し、現在、11年間愛知県知事を務めております。
なので、政治家としては、国会議員だった期間を含めて26年活動しております。
国会議員から愛知県知事に立候補するにあたって、自分の中ではいろいろ想いはありました。当時は、リーマンショックの後で日本が閉塞感に満ちており、なおかつ自民党政権から民主党政権に移ったことも重なり、経済的にも政治的にも混乱していた時期でした。
そんな閉塞感を打ち破るという意味で、戦後日本の発展の原動力、成長エンジンが愛知県であると思っておりましたが、なかなかそれが発揮できていないという想いがありました。
そこで、日本を変えたい、愛知県はもっと力を発揮し、日本を引っ張って行くことができるはずだと思い立ち、愛知県知事に立候補しました。
あと、一番大きかったのは生まれ育った愛知県への郷土愛で、愛知県でなければ知事には立候補しなかったと断言できます。
< 平和で豊かな住んでいて楽しい愛知県へ >
ー大村知事の考える30年後の理想の愛知県を教えてください。
大村知事:
世界のトレンドに逆らってもうまくいかないので、それを波のように乗りこなして行くことが大切になってきます。
その中で大事になってくるのが「グローバル化」と「デジタル化」と「カーボンニュートラル」の三つです。
30年後は学生の皆さんが社会の中心になるわけですが、やはりグローバル化、デジタル化、カーボンニュートラルの三つが達成され、平和で豊かで、住んでいて楽しい地域を愛知県で実現したいと思っています。
ー理想の愛知県を実現する為に行っている政策を教えてください。
大村知事:
全ては先ほど挙げた三つに集約されていくと思います。
しかし、人間は支えあって、助け合って生きていく、決して一人では生きていくことはできません。
それは、国においても言えることで、日本が鎖国をしていたら本当に豊かな社会を実現することはできません。世界中の国と手を取り合い、世界中の人が訪れ、日本人の良いところ、外国人の良いところを交流させていくことで発展していくと思います。
出会いから、交流、新たな文化、付加価値が生まれて発展してきたので、グローバル化はそういった点で大切になってくると思います。
また、AIやIOTなど、デジタル化にもどんどん対応していく必要がありますし、カーボンニュートラルを取り入れないと、地球がどんどん悪くなってしまいます。
しかし、どれだけ、AIやコンピューターが発達しても、人間にしかできないこと、「アート」と「コミュニケーション」はデジタルの時代であるからこそ大切にしていきたいと思っています。
また、現在はさまざまな国や地域と一緒になって政策を考えています。
人や国とのつながりを大切にしながら、30年後の理想の愛知県を実現させていきたいですね。
ーでは、理想の愛知県を実現する為の課題を教えてください。
大村知事:
愛知県は日本の成長エンジンとして引っ張っていく役割があるので、課題としては日本及び日本経済をしっかりと成長できるように持っていく必要があると感じています。
グローバル化、デジタル化、カーボンニュートラルの三つは先頭を切っていきたいですね。
ー最後に、若者に向けてメッセージをお願いします。
大村知事:
今はデジタル化が進み、あらゆるところから膨大な情報が流れてきます。
皆さんも、その情報量の中でさまざまなことに目移りしていくのではないかと思います。
一人一人に合った道をドンピシャで見つけられたら幸せですが、実際そうともいかないと思います。
若いうちは時間があるというのが一番の財産だと思うので、いろいろなことに挑戦し、自分の目指すべき姿、自分を実現する道を見出してほしいと思います。
そして、家族、友達、同僚、先生などさまざまな人に頼りながら、豊かで実りの多い人生を送ってほしいと思います。
(インタビュー:2022-04-15)
プロフィール
■生年月日 昭和35年3月9日
■略歴
昭和57年 3月 東京大学法学部卒業
昭和57年 4月 農林水産事務官
平成 8年10月 衆議院議員 初当選
平成12年 6月 同 (2期目)
平成13年 5月 経済産業大臣政務官
平成14年10月 内閣府大臣政務官
平成15年11月 衆議院議員 (3期目)
平成17年 9月 同 (4期目)
平成18年12月 内閣府副大臣
平成20年 9月 厚生労働副大臣
平成21年 8月 衆議院議員 (5期目)
平成22年10月 衆議院決算行政監視委員長
平成23年 2月 愛知県知事 初当選
平成27年 2月 同 (2期目)
平成31年 2月 同 (3期目)
※プロフィールはインタビュー時のものです。
2022年4月15日 愛知県庁にて
(真ん中:大村知事 右・左:ドットジェイピースタッフ)